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企業インタビュー

海上釣堀のトップランナー「水宝」が描く、養殖×レジャーのハイブリッドな未来

兵庫県・家島諸島に位置し、全国から釣り人が集まる日本最大級の海上釣堀「水宝」。

過去最高の来客数を更新し続ける同社が、今なぜこれほどまでに勢いがあるのか。そして、そこで働くスタッフにはどのような未来が待っているのか。

「水宝」の社長である荒木良太氏に、業界の現状から、驚きの給与水準、そして全国展開を見据えた壮大なビジョンまで、ありのままを語っていただきました。

活況に沸く海上釣堀の今と、さらなる飛躍を見据えた5年、10年

聞き手:今、海上釣り堀全体が盛り上がっているような印象ですが、5年後、10年後の展望はどうお考えですか?

水宝(社長): うちに限って言えば、おかげさまで毎年過去最高の来客数を更新しています。学生さんからアユ釣りや磯釣りを引退された年配のお客様まで、たくさんのお客様が来られ、また放流している魚種も増えているので、季節問わず楽しめるようになってきています。ここ数年は間違いなく忙しくなりますね。

「養殖×釣堀」独自の強みが生む、圧倒的な魚種の多様性

聞き手: ひと昔前は、海上釣り堀と言えばマダイと青物がメインだった記憶がありますが、今は魚種が非常に豊富ですよね。

水宝: うちは「養殖半分、釣堀半分」というスタンスです。自分たちで鯛やサーモンを大きく育ててから放流しています。午後は餌やりや選別作業も多いんですよ。

魚種については、今は養殖されている魚はほぼ網羅しています。夏場なら鯛、カンパチ、ヒラマサ、ブリ、イサキ、シマアジ、クエ、マグロ。さらにはヤンバルスギやセンネンダイといった、このあたりでは珍しい魚も取り寄せて放流しています。やはり種類が多い方が、お客様も楽しめますから。

目標は「ブランド魚」の拡大と、お客様の「楽しさ」の追求

聞き手: 会社としての今後の具体的な目標や、大切にしている価値観を教えてください。

水宝: 毎年たくさんの方に来ていただき、喜んで帰ってもらうことが一番です。また、養殖にも力を入れていて、「ブランド真鯛」や「ブランドサーモン」の出荷規模ももっと広げていきたいと考えています。

また、仕事をする上では「お客様に楽しく帰ってもらうこと」を何より大切にしています。魚を捌く、片付け、イケスの補修、網の入れ替え、すべての作業がその一点につながっているんです。

未経験からでも活躍できる環境。重視するのは「接客と気遣い」

聞き手: 具体的にどのようなスタッフさんが活躍されていますか? また、未経験でも挑戦できるのでしょうか。

水宝: 一番輝いているのは接客が得意なスタッフですね。釣りのテクニックも大切ですが、それ以上に「どうすればお客様に楽しんでもらえるか」を考えた会話や気遣いができる人です。

実は、ほとんどのスタッフが最初は釣りを知りませんでした。研修というほどではありませんが、まずは土日にアルバイトとして体験に来てもらい、現場の空気や仕事の相性を確認してもらってスタートというケースが多かったです。そこで魚の締め方なども含め、一緒に仕事をしながら覚えてもらいます。

業界トップクラスの給与水準。姫路からの通勤も可能

聞き手: 勤務条件や気になる給与面、通勤事情についてはいかがでしょうか。

水宝: スタッフは島内だけでなく、姫路からお客様と一緒に通うパターンもあります。島に住むのがハードル高い方もいますからね。

休みは週1回なのでそこまで多くないですが、給与水準は高い方だと思います。高卒、新卒といったスタッフにも、月給40万円以上出すこともありますし、ボーナスも昨年度は年2回、100万円ずつといった形でした。その分、朝は早いですし体力も使う仕事ですが、稼ぎたい人には良い環境だと思います。

求めるのは「元気とやる気」。泥臭い作業の先にある喜び

聞き手: 必要な資格や、どのような適性がある人が向いていますか?

水宝: 特に必須のものはありませんが、小型船舶の免許はあると助かります。何より大事なのは「元気とやる気」ですね。

夏は暑く冬は寒い、決して楽な仕事ではありません。SNSでは華やかに見えますが、実際は泥臭い作業も多い。そこを理解した上で、人と接するのが好きな人が一番です。釣堀は、道具を持っていなくても手ぶらで来られますし、お子様やお年寄りまで誰でも楽しめる場所。まだまだ伸び代があると思っています。

地域に根ざし、漁協と共に歩む運営体制

聞き手: 自治体や漁協との関わりはどうですか?

水宝: 漁協さんとは非常に良い関係です。サーモンのブランド化の際も、出荷の手伝いや販路拡大などで全面的に応援してくれています。地域に根ざして運営しています。

釣堀界のトップランナーとして、全国展開の夢を共に

聞き手: 最後に、これから釣り業界を目指す方へメッセージをお願いします。

水宝: 水宝は釣堀界のトップランナーであり続けたいと思っています。将来は和歌山や三重、大阪、関東の方まで「水宝」を広げていきたいという夢もあります。

毎日たくさんのお客様との出会いがあり、楽しいことばかりではありませんが、好きなことを仕事にすれば耐えられるはずです。ぜひ、水宝で一緒に働きましょう!

取材後記

19年ぶりに訪れた「水宝」は、単なるレジャー施設を超え、養殖業と観光を高い次元で融合させた、まさに次世代のフィッシングビジネスの体現者でした。「月給40万円超」「ボーナス100万円」といった破格の条件は、社長がスタッフのハードな労働を正当に評価し、夢を共有している証でもあります。泥臭くも、稼げる。そして、全国へ広がる未来がある。まだまだ盛り上がりを見せる「海上釣り堀」で人生設計を描く。それもまたアリなのではないでしょうか。

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